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2011年 12月号 NO.137
【明日へのことば】
歴史学者・朝河貫一に教えられたこと
山内晴子
朝河貫一(あさかわしんいち・1873〜1948)は、1937(昭和12)年に、日本人としてアメリカで初の正教授(イェール大学)となった歴史学者です。早くから日米開戦を危惧し、著書『日本の禍機』(1909年)や膨大な書簡を通して外交提言を続け、’41年11月、戦争を阻止するために、天皇への大統領親書草案も書きました。今年は太平洋戦争開戦から70年。玉川聖学院高等部講師で、2008(平成20)年、日本ではまだ知る人の少ない朝河の研究で博士の学位を取得した山内晴子さん(67歳)が、朝河は占領政策にも大きな影響を与えたと語ります。
[聞き手 林 昭利]
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