2012年 10月号 NO.147
【明日へのことば】

教育を問い続ける94歳の日々
大田 堯



教育研究者の大田堯(おおたたかし)さんは1918(大正7)年、広島県生まれ。東京帝国大学文学部教育学科に入学以来、70年以上にわたり教育とは何かを探求し続けてきました。東京大学教育学部教授や都留文科大学学長などを歴任し、94歳になる現在も学習会などを開いて精力的に活動しています。昨年完成、公開されたドキュメンタリー映画『かすかな光へ』(森康行監督、製作・ひとなるグループ)には、その思索と実践の軌跡が綴られています。教育は命そのものを育てる厳粛な仕事、だから共に育つ“共育”の発想が大切と、大田さんは語ります。 [聞き手 林 昭利]