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2013年 5月号 NO.154
【明日へのことば】
「北」での24年と帰国10年
蓮池 薫
蓮池薫さん(はすいけかおる、55歳)は中央大学の3年生だった1978(昭和53)年の夏、帰省中に、奥土祐木子さんとともに北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の工作員による拉致事件被害に遭いました。その後、24年間の軟禁状態を経て、2002(平成14)年、“一時帰国”が実現します。昨秋出版の手記『拉致と決断』(新潮社)には、「北」での不自由な生活や、子どもたちへの思い、日本残留の決心など、苦悩の日々が綴られています。現在、蓮池さんは日本での市民生活を取り戻していますが、今なお「北」に取り残された被害者の心情に、思いを馳せずにはいられません。
[聞き手 渡辺幹雄]
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