2015年 12月号 NO.185
【明日へのことば】

誰もが“生きていける”社会を目指して
熊谷晋一郎



熊谷晋一郎(くまがや・しんいちろう)さんは1977(昭和52)年、山口県生まれの38歳です。誕生直後の高熱などが原因で脳性麻痺となり、手足が不自由になりました。物心つく前から厳しいリハビリの日々を送り、小・中・高校も普通学校へ通いました。成長とともに自立への道を模索し、親元を離れて東京大学に進学、車椅子での1人暮らしを始めます。医学部を卒業し、現在は東京大学先端科学技術研究センター准教授として障害と社会の関係をテーマに研究を進めながら、小児科医としても月2回診療現場に出ています。 [聞き手 根田知世己]