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2012年 5月号 NO.142
【明日へのことば】
最愛の妻の死を乗り越えて
垣添忠生
日本対がん協会会長で、国立がんセンター名誉総長の垣添忠生(かきぞえただお)さん(71歳)は、4年前、妻の昭子(あきこ)さんをがんで亡くしました。職業柄、常に死と向き合い、臨終に立ち会うことの多かった垣添さんですが、最愛の伴侶を失った悲しみは想像を超え、数か月はアルコールに溺れる毎日だったと言います。そして、昭子さんの死から一年が経ったころ、垣添さんは、『妻を看取る日〜国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録』(新潮社)を出版。画廊を借り切り、妻の遺作展も開きました。一時のうつ状態からどのように立ち直ったのか、垣添さんが振り返ります。
[聞き手 恩蔵憲一]
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