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2013年 10月号 NO.159
【明日へのことば】
荒海に生きて87年、 俳句に託す漁師の心
斉藤房太郎
斉藤房太郎(さいとうふさたろう)さんは1925(大正14)年、日本海に面した新潟県の出雲崎に生まれ、13歳のときに漁師の仕事に就きました。小舟を一人で操り、海底の岩礁が見える範囲で、刺し網や素潜りの伝統的な漁を行う磯見漁師です。70歳のとき、伴侶を失った斉藤さんの心の支えになったのが俳句でした。亡き妻の思い出や厳しい漁師生活、苛酷な戦争体験を詠んだ作品が『磯見漁師 斉藤凡太句集』として出版されました。句に込められた思いやその背景、米寿で現役を続ける元気の源を語ります。
[聞き手 三宅 進]
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