2013年 11月号 NO.160
【明日へのことば】

“おばあさん仮説”と
“共感力”の子育て

明和政子



京都大学大学院教育学研究科准教授の明和政子(みょうわまさこ)さんは発達科学が専門です。京都大学霊長類研究所で、10年あまりチンパンジーの心について研究、比較認知発達科学という分野を開拓し、ヒトと他の霊長類を胎児の時期から比較することで、ヒトらしい心の発達を研究しています。ヒトの赤ちゃんを育てるには母親だけでなく、周囲の援助、とくにおばあちゃんの力が必要ではないか、それがヒトらしい共感力を育むと明和さんは言います。 [聞き手 須磨佳津江]