1999年 春号 NO.12
【ラジオ談話室】

「いのち」という絆(上)
鈴木秀子



聖心女子大学教授、鈴木秀子さんは、日本文学を教える一方で、死に直面しているご病人のもとへ行き対談をするという活動を続けています。死は決して避けるべき不吉なものではないと信じ、死にゆく人々からのメッセージに耳を傾けてきた鈴木さんに、自らの臨死体験、死を受け入れた人々から学んだこと、作家・遠藤周作さんの病と向き合う姿、そして阪神淡路大震災で被害を受けた方々との会話を通して実感した、いのちという絆の尊さについてを二回にわたって掲載します。