2011年 2月号 NO.127
【母を語る】

最後まで漱石の娘として
半藤末利子



エッセイストの半藤末利子さんは、1935(昭和10)年、東京に生まれました。父は夏目漱石門下の作家・松岡譲、母は漱石の長女・筆子。その母の思い出話をもとに、『夏目家の福猫』(新潮文庫)、『夏目家の糠みそ』(PHP研究所、埼玉福祉会)、『漱石夫人は占い好き』(PHP研究所)などを発表してきました。半藤さんが筆を執ったのは、60歳のころです。母を9年あまり介護し、看取った後のことでした。介護疲れで母を恨みに思ったこともしばしばだった半藤さんですが、今、祖父・漱石の思い出を語り聞かせてくれた母に感謝しています。
[聞き手 遠藤ふき子]