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1997年 春号 NO.04
【インタビュー】
弟・裕次郎を語る
石原慎太郎
戦後の新世代作家から政治家へと鮮やかに転身をとげた石原慎太郎氏は、一昨年の春、突然政治の世界から身を引かれました。引退後の最初の仕事は、長編小説『弟』。52歳という若さで逝ったスター・石原裕次郎氏の知られざる実像を描いたこの作品は、大きな反響をよびました。たった一人の弟・裕次郎氏を「人生のタッグマッチのパートナー」と呼ぶ石原氏は、肉親として、また一人の作家として弟の姿をどう見ていたのか、小樽と湘南での少年時代、戦後を駆け抜けた石原兄弟神話、風化しつつある家族の意味、そして裕次郎氏と病魔との闘いの日々について語っていただきました。
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