2010年 10月号 NO.123
【女優が語るわたしの人生】

裕さんとわたしの半世紀
石原まき子



石原まき子さんは1933(昭和8)年、東京生まれです。52年、北原三枝の名で映画デビューした四年後、『狂った果実』(中平康(なかひらこう)監督・1956年)で石原裕次郎さんと共演します。以後、2人は24本の映画で共演を重ね、60年に結婚。スター同士の結婚がタブー視されていた当時、大きな話題となりました。多忙な夫を支えるべく、まき子さんは女優を引退しました。が、結婚生活は決して平穏なものではありませんでした。大きなけがや病気が、たびたび裕次郎さんを襲ったのです。裕次郎さんが52歳で亡くなってから23年。まき子さんが亡き夫との思い出、大スター石原裕次郎の素顔を語ります。 「写真提供/石原まき子」[聞き手 石澤典夫]