 |
2008年 10月号 NO.99
【こころの時代】
いつだって
今がいちばん幸せ
小山明子
女優の小山明子《こやまあきこ》さんは、先年、『パパはマイナス50点〜介護うつを越えて』(集英社)という本を出版しました。「パパ」とは、夫で国際的にも著名な映画監督、大島渚《なぎさ》さんのことです。大島さんが脳出血で倒れたのは、12年前の1996(平成8)年2月。女優の仕事を持ちながら介護という現実に直面した小山さんは、妻として役に立てない自分を責め、やがて精神のバランスを崩していきます。一時は深刻なうつ状態に陥りましたが、今は夫の介護を喜びとして、前向きに生きています。夫が倒れてからの10余年を今、小山さんが振り返ります。
[聞き手 河村陽子]
|
 |