2006年 4月号 NO.69
【こころの時代】

噛むことは生きること
齋藤 滋



 日本咀嚼《そしゃく》学会監事の齋藤滋《さいとうしげる》さんは、1931(昭和6)年生まれです。東京医科歯科大学歯学部を卒業後、アメリカのロチェスター大学医学部に留学。その後、神奈川歯科大学教授、同大学院歯学研究科長、日本咀嚼学会理事長などを務めました。噛《か》むことが脳神経細胞を活性化することを科学的に示した論文で、2004年に国際歯科研究学会(IADR)の最優秀論文賞を受賞しました。いっぽうで、一般向けに『よく噛んで食べる』『かむ力 生きる力』など多数の著書もあります。噛むことが心身にどう影響するのか、またよく噛むためのこつを語ります。 [聞き手 上野重喜《しげき》]