2017年 12月号 NO.209
【戦争・平和インタビュ―】

真珠湾でひとり、鎮魂の祈り
菅野寛也



静岡市の医師・菅野寛也さんは、1945(昭和20)年、約二千人が犠牲となった静岡空襲を体験。そのとき抱いた思いは、45年にわたって続いている静岡空襲犠牲者日米合同慰霊祭の発端になりました。1991(平成3)年から始めたハワイでの真珠湾攻撃の戦没者に対する慰霊は、2016年の日米合同の戦没者追悼式典の実現へとつながりました。「敵、味方の区別なく死者を悼むことこそ、平和への道筋だ」と考える菅野さんに、長年慰霊を続ける意味をうかがいました。[聞き手 早坂隆信]