放送とリスナーをつなぐ月刊誌
毎月18日発売(一部地域を除く)
8月号のアンカーエッセー
土地の味、人の味
月
中川緑
網の上、だんだん焼き色がついてきたよもぎ餅からいい香りが漂ってくる。ぷくーっと膨らんだところで、すかさず砂糖醤油にジュワッ! なるほど、おいしい。〈小さな旅〉のロケ取材で千葉県印旛沼近くの農産物直売所を訪ねたときのこと。つきたてのまあるいお餅が並んでいるのを見つけ……
(続きは本誌で)
孫への伝言
火
須磨佳津江
コロナ禍で延期になっていた結婚式が、やっと復活してきました。 密を避け少人数で、司会もゲストも食事するとき以外はマスク着用で、お酌をして回るのは禁止、と制限がある中での披露宴でしたが、若い二人は……
(続きは本誌で)
人生出会い旅77
~仙厓・出光佐千子さん
水
石澤典夫
「気に入らぬ風もあろふに柳かな」 江戸時代、博多の仙厓さんと親しまれた仙厓和尚が絵に添えた賛です。画家としても活躍した仙厓。世に送り出した作品は、可愛すぎて幸せな気分にしてくれる「ゆるかわ日本画」として多くの人に愛されています……
(続きは本誌で)
違っていてもつながれる
木
村上里和
リスナーの皆さんと一緒に名前をリニューアルした〈みんなの子育て☆深夜便〉。真夜中の子育て応援団として5年目に入り、老若男女、いろんな立場の皆さんが集まるあたたかい場所になっていると感じています。そして時々、大切な原点に立ち返らせてくれる、ある一人の男の子との出会いを思い出します……
(続きは本誌で)
両親と戦争
金
中村宏
8月15日は77回目の終戦の日です。私の父は昭和4年、20歳のときに旧満州(中国東北部)に出征。そのころはまだ戦況が激しくなかったのか2年で帰郷しました。たまに晩酌のときに、現地の市場を見に行った話をしていました。「卵を売っていた。豆腐を売っていた」という程度の話で、子どもだった私は……
(続きは本誌で)
香り
土
森田美由紀
マスクについて「屋外では会話をほとんどしない場合は着用の必要はない」という政府見解が出てこのエッセーを書いている段階で1か月以上になります。湿度が高い梅雨に入り、真夏の暑さになる日もありますが、今のところ、街なかのマスク着用率に大きな変化はないようです……
(続きは本誌で)
いま聴きたい曲は?
土
柴田祐規子
「今日のお題は、あなたがいま聴きたい曲は? です」。4~5月、新人研修の講師をしていました。朝礼を兼ねたフリートークから一日を始めます。与えられたテーマで、簡潔に分かりやすく、魅力的に伝える。これが意外に難しいんです。最初はしどろもどろだった研修生たちも……
(続きは本誌で)
クローゼットの隅の冬物コート
日
山下信
夏に冬のコートの話です。春夏物への衣がえをしたクローゼットの片隅に長年連れ添った冬物のコートがぶら下がっています。どのくらいのつきあいか……ちょうど30年です。購入当時、デザインより丈夫さと機能性を重視したことが幸いし、長く現役で活躍してくれています。外側はジャンパーの素材でフードがあり……
(続きは本誌で)
苦〜い! 渋〜い!
月
迎康子
「これ、苦ーい! まずーい」と隣のテーブルで大きな声がする。レストランでランチを楽しんでいたときのことだ。そっと目をやると、3歳ぐらいの子が顔をしかめ口をとがらせていた。子どもなのにもう「苦い」という味覚が分かるんだ、と妙に感心してしまった……
(続きは本誌で)
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