気象情報や交通情報などの定型データをもとに、手話表現のひな形(定型文テンプレート)とモーションデータを組み合わせて、手話CGアニメーションを自動生成する技術です。
利用分野
・CGアニメーション制作
・映像コンテンツへの手話情報付与
・気象情報や交通情報、スポーツ実況などの手話CG配信サービス
特長
(1)自動で字幕付きの手話CGアニメーションを生成することができます。
(2)テンプレートとモーションデータを追加して発話内容を増やすことができます。
(3)キャラクタ・背景セット・画像などを自由に変更することができます。
技術解説
ここで紹介する技術は、気象情報や交通情報などの定型データをもとに、あらかじめ用意した定型文テンプレートとモーションデータを組み合わせることで、自動で手話CGを生成する技術です。
定型データを元にあらかじめ用意した手話表現に従って手話CGを生成するため、運用時に手話表現の誤りが発生することはありません。手話モーション同士の接続部分についても事前に調整しておくことで違和感のない自然な手話CGを作成でき、自動生成した手話CGは基本的にそのままサービス提供することが可能です。
(1)データ解析による手話表現生成(下図の(*1)部分参照)
定型データに含まれる数字や固有名詞などを抽出し、定型文テンプレートの変数部分に挿入することで定型文の手話表現が自動生成できます。同じ手順で日本語の字幕テキストを同時に生成することも可能です。
(2)モーションデータ接続とCG描画(下図の(*2)部分参照)
生成した定型文の手話表現にしたがって、定型文中のフレーズや変数として挿入した単語に相当するモーションデータを手話モーションデータベースから読み出し、データ間を補間して接続することで文のモーションデータを生成します。文のモーションデータとCGモデル・背景セット・画像などを組み合わせることで、手話CGアニメーションが自動生成できます。
図 定型文手話CG生成システムの概要
提供可能な技術
・定型文手話 CG 生成システムに関する技術
・定型文テンプレート作成およびモーションデータ加工に関するノウハウ
関連特許
・特許第6378964号 手話CG生成装置及び手話CG生成プログラム
・特許第6857506号 手話CG生成装置、及びプログラム
(上記のリンクは開放特許DBにリンクしており、NHK財団のWebサイトから離れます)
≪キーワード≫手話 / CGアニメーション / 情報保障 / ユニバーサルサービス
本技術の利用に関するご相談窓口:URL https://www.nhk-fdn.or.jp/es/transfer/contact.html