「新・介護百人一首2021」へのたくさんのご応募ありがとうございました。
寄せられた短歌10,038首の中から選定された100首をご紹介します。
掲載内容は2021年の応募時点の情報に基づいています。
あ
い
う
お
か
き
く
こ
さ
し
す
そ
た
- 平良 リヱ子
シャツの背をズボンに押し込む隙 もなく廊下を走る若き介護士 - 高木 富美子
コロナのため面会時間は十五分残る夫の夜は長からむ - 髙田 勇
ケアとはゲルマン語にて愛という言葉がもとと知りてうれしき - 高田 真紀
座ってて?それでも私は席をたつ帰るのよ必要とされたあの頃に - 高橋 泰源(ペンネーム)
タブレット画面に映る病室の母が薄くて母より母だ - 髙栁 美恵子
耳澄ます寝息聞こえぬ暗闇に二人同時の無呼吸となり - 田中 早苗
ちいとばか疲れて来たよこの婆も夜半 の尿採り六回はねえ - 田中 洋子
「ふるさと」を口遊む姑 も老い深む眼裏 に青き古里あるや - THAPA MAGAR YAM KUMARI(タパ マガル ヤム クマリ)
「あんたんときは美味しかねぇ」食事介助する手に喜び走る - TAMANG SHAKUNTALA(タマン サクンタラ)
異国にて働く私に利用者は「あなたえらい」とやさしい顔で