「新・介護百人一首2022」へのたくさんのご応募ありがとうございました。
寄せられた短歌 13,036首の中から選定された100首をご紹介します。
掲載内容は2022年の応募締切時点の情報に基づいています。
あ
い
う
え
お
近江 菫花(ペンネーム)
寝返りを打てない母を寝返らせ支援ベッドは月へ傾く- 大江 美典
彗星のしっぽみたいにカニューレをひけば歩けるどこまでだって - 大倉 景輝(ペンネーム)
予期しない中途失明運命とあきらめ生きるわれ傘寿なり - 大島 士郎
さすり座の男と称し妻の背を擦 りて紡ぐ老いの絆を - 大塚 常代
兵たりし君ぞと夫 を励まして痩せに痩せたる背をさするなり - 大山 久喜子
母の居ぬ家は色が無いんだとうずくまる父はげましたる夜 - 岡田 弘子
「あっかんべ」そう言いましたかお義母さん認知症の今も失礼ですね - 奥津 博士
うとうとと母のベッドに※うっつぷす頭なでてた母の掌 - 小野 楓奏
初めての校内実習声掛けをセリフみたいに話してしまう - 表 いさお
年金から引かれる介護保険料だれかの役に立っているのだ