雑誌「ラジオ深夜便」創刊号

月刊誌「ラジオ深夜便」とは

 雑誌版の『ラジオ深夜便』は1996(平成8)年5月に創刊されました。放送の魅力や特長を印刷物に表現した“放送ベスト
セレクション”で、「もう一度聞きたい」「番組予定を教えて」「アンカーについて知りたい」などのリスナーの要望に応えています。
 本誌ではアンカーのゆっくりはっきりした語りを、大きな活字とゆったり組んだ誌面で表現し、「ですます」の語り口調はそのまま文字に起こして、スタジオの和やかな空気を伝えています。「明日へのことば」やアンカーコーナーなどのインタビュー番組は、その語り口を生かしながら、放送のエッセンスをわかりやすくまとめています。
 本誌は団塊世代とその親世代がいっしょに読むユニークな“親子雑誌”です。「命を見つめる」テーマも多く、これから子育てをしようという団塊世代の子どもたちにもぜひ読んでいただきたいと思っています。メディアの細分化が進み、世代間の断絶が叫ばれてから久しいのですが、団塊世代を中心に三世代が一緒に読める雑誌が一つくらいあってもいいのではないでしょうか。
 ラジオの音は放送終了とともに消えていきますが、本誌が活字と写真で誌面に定着させることで、公共放送の貴重な“果実”を「いつまでも」「何度でも」楽しむことができます。
 素朴な作りの小冊子ではありますが、放送とリスナーを結び、また三つの世代を結び、放送をさらに価値あるものとしてお届けしていきたいと切望しております。